群落の集団と植生帯 その2
ある一つの環境要因が極度に強まったり、あるいは極端に稀薄になったりすると、いったいどうなるのでしょうか。
植物群落は、複雑なものから単純な構成なものに。
丈の高いものから低いものに。
高木などの寿命の長い植物の群落から、低木。
多年草、そして最後には一年草といったように、短命な植物の群落へと移り変るのです。
植物群落の分配を支配するような大きな環境要因はそんなに沢山あるわけではなく、神奈川県の植物群落について考えると20個足らずということになります。
それぞれの環境要因ごとに要因の最も極端な所から最も中立的、中性的な方に軸をとり、そこに植物群落を分配したものが生態系列です。
神奈川県の植物群落は、この20個ほどの環境主動要因別の生態系列上に配分することができます。
これらの生態系列は、その最も中立的、中性的な所ではすべて森林になっています。
つまり神奈川県は、局地的に極端な環境要因の働く所、つまり海岸、池、沼、川、岩場などを除くと森林でおおわれていて然るべき地域といえます。
それが現実には畑や宅地や都市の面積が広く、森林は数えるほどなのはなぜなのでしょう・・・。
それは人間の営為が自然に強く働き、それが植物群落にとって極端な環境となっているからなのです。